佐賀県唐津市に本社を構えるアーキプロダクツ株式会社は、ビルダー様向けの設計サポート事業を展開しています。「能力がある社員なのに、なぜか業務がうまく機能していない。その“なぜ“を解決に導いてくれる会社がBottoKさんだと感じた」と語る代表取締役社長 峯様。今回、研修を受講した経緯、その後の変化についてお話を伺いました。社名:アーキプロダクツ株式会社(Webサイトはこちら)業種:建築・建設従業員数:4名課題:業務効率化都道府県:佐賀県取材にご協力いただいた方:アーキプロダクツ株式会社 代表取締役社長 峯 正浩 様< 目次 >アーキプロダクツ株式会社について ー御社の事業内容について、教えていただけますか建築設計のサポートをしております。具体的には外皮計算、一次エネルギーの計算、その他BELS評価などの申請業務を請け負っています。国の2050年に向けたカーボンニュートラルの宣言を受け、建設業界においてはビルや住宅などの建築物の性能の確保、向上を目指す政策が取られています。そのため、設計業務において計算や申請の煩雑な業務がますます増えてきている状況です。ご依頼はビルダー様、工務店様が中心となります。日々、お客様との打ち合わせや、現場を行き来するなどでなかなか手が回らない計算・申請部門のアウトソーシング先として、弊社が担っているという位置付けです。国や自治体の取り組みも相まって、この分野の需要は高まっており、独立される方も多いです。ーライバル企業が多くなってきているとのこと。御社ならではの特徴はどのようにお考えですか?単に設計のサポートを業務の一環として行うのではなく、事業者様それぞれが抱える問題に対して必要としている技術や情報を提供していく。常に先回りして考える、というところでしょうか。共に歩み成長していく事を目指しています。規模も違えば抱える問題も違うため、お客様ごとに対応を考える。コンサルティング業務のような面も持ち合わせていると思います。ー会社の運営体制について、お聞かせください。会社は社長を含めて6名です。事務担当が一人、その他の方には専門的な業務を担当してもらっています。ありがたいことに多くのご依頼をいただいており、時には事業者様にお待ちいただくことも。まさに、人手不足です。BottoKの研修導入の経緯ー研修前に抱えていた問題、課題はございましたか? 担当する事業者様それぞれの状況に応じた進捗管理を、いかに機能的にしていくかというところが課題でした。一人当たりが担当する申請件数は、平均すると20~25件/月です。申請や手続きに精通している事業者様は資料や図面を揃える時間をさほど必要としないことも多いですが、初めての事業者様などは書類など複雑ゆえに不足していることももちろんあります。「⚪︎⚪︎が不足しています」「こういうものをご準備された方がいいですね」と、その都度ご連絡を差し上げ対応してもらっています。事業者様も、業務が立て込んでいたりすると書類準備までなかなか手が回らないという状況もあるため、各事業者様ごとに進捗のスピードも異なります。依頼件数が多いこともあり、各担当がうまくコントロールできない状況に陥ると、日々の目標の達成が難しくなります。心理的負荷を感じる社員も実際に出てきていました。全体を見ながら必要に応じて業務量の調整をしていましたが、人員が限られていることもあり難しい面もありました。もっともっと能力があるのに、なぜかうまく回っていかない。実力を発揮できていない。どうやっていったら社員たちがより生産性をあげていけるのだろうと、いわば行き詰まりの状況でした。ーBottoKとの出会いを教えてくださいちょうどその頃、知り合いの企業から紹介していただいたのがBottoKさんです。業務の管理や調整がうまく機能しないと行き詰まっていたこともあり、相談できるところがどこかないものかと探していたところでした。代表の坂田さん、耳田さんとお話したところ、弊社に不足している点をとてもよく理解していただいている、という感触でした。研修会社の多くが、画一的でありきたりな研修プログラムを提供するものと思っていたところ、企業の抱える問題、課題を理解した上で研修プログラムをカスタマイズして提供くださることも分かり、併せて人事領域のアドバイスもいただくことに決めました。コンサルティングいただきながら、今回は実践的な研修内容も取り入れられた「仕事を進める上での報連相の基本」「生産的に仕事を進めるための仕事の段取り術」2つの研修を受講することになりました。ー他に検討した企業はありましたか?実は、最初にお話を伺った企業がBottoKさんでした。直接お会いしてご相談し、会社のことを理解いただけていることを実感、「ここの会社で行こう!」と、お願いすることにしました。直感です。事務所が近いこともあり、今日も耳田さんには事務所の方まで来て相談にのっていただいたりと、結果的に多方面で大変お世話になっています。研修後の変化ー研修に期待したことは何ですか?セミナーや研修は、受けたときは「なるほど」「ふむふむ」となるんですね。でも翌日になると「あれ?」と。それは多くの方がそうだと思いますし、もちろん私自身もそうです。振り返る、継続してまた見直す、とやっていかないと意味がないと。研修では、知識を身につけるだけでなく行動に移す、自ら実践する、といった社員の変化を期待していました。ー研修を受講中の皆さんの様子はいかがでしたかとても良かったと思います。講義だけでなく「マイルールの振り返り・再設定」や「研修のテーマができている時とできていない時の顧客や上司、自身への影響」といった演習を取り入れたものでした。演習では皆それぞれ考えながら取り組み、一生懸命筆を走らせているのが印象的でした。発表の時間には発言も多く出て、社員たちの意見や考えを直接聞くこともできたのは、とても良かったです。1回目は弊社で開催していただき、2回目はBottoKさんの事務所にお伺いして受講しました。特に2回目はBottoKさんのご提案で、会社とは別の場所での受講だったので、業務から完全に離れた環境で講義に集中することができたり、普段の業務では見られない社員の新たな一面を発見することもできました。BottoKさんにお願いしたからこそ得られた経験ですね。ー受講後の感触はいかがですか?変化を強く感じ始めているところです。各個人が少しずつ業務の管理体制を整えながら、うまく進捗をコントロールできるようになっているかな、という感触を得られています。 仕事への取り掛かり、現状の把握、納期までの進捗スケジュールがやや厳しくなってきている案件などがあればその先を見越して「今、何をするべきか」を先読みする。考えた上で行動に移す。社員の業務に対する取り組みを見ただけで、変化が分かります。研修では、「業務をTo doに落とし込み見える化しよう」という演習に取り組みました。To do の方法は一つではありません。「こういうやり方でやってください」と押し付けるものではないと考えています。社員たち自らがこの研修を通して「こういう進め方、やり方がいいのでは」「この方法でやっていこうかな」と話し合い共通認識を持つことで、実際に行動に移すことができるようになってきているのだと思います。また「30分費やしても解決しないことは相談、質問する」と具体的な数字を交えた内容のものは、とても実践しやすいようです。以前はなかなか解決しない問題を抱え込むこともあったようですが、今ではしっかり学びを実践できています。 BottoKさんの研修を受けてみて、社員の新たな一面や成長、変化を見ることができたことは、大きな成果の一つだと嬉しく思っています。今後についてー研修を受講した今、今後の課題や思いを教えてください身につけた知識をどう生かし、行動に結びつけるか、いかに継続していけるかが今後の課題と感じています。私自身、大学時代にはもう独立しようと決めていました。30歳から45歳までは個人事業主として設計事務所を運営していたのですが、その時に「まず動く」ということを実践していました。考えているだけではダメですね。思ったらすぐ行動。耳田さんが研修で毎回言われる言葉「知行合一」。知識は行動や実践がともなうものでなければならない。まさに研修を受けて実感として得られる言葉です。研修を受講してみられる一人ひとりの行動変化もそうですが、入社時からの日々の成長も感じています。最初は何もわからないところから始まり、日々ひとつずつ仕事を覚えていく。時には困ることもあるようですが、最初に入ってきた時から現在とを比べると、大きな成長を感じています。その成長をみられるのが今は一番の喜びです。私自身50歳を過ぎた今、まさに仕事をやっている意味がそこにあるのかな、と思います。自分が業務に携わった住宅が実際に建築され、住まわれる人たちがそこにおられる、新しい生活が生まれる。そういう思いを馳せながら、仕事の意義を感じながら業務に取り組んでいってもらえたらと願っています。今はまだ実感としてはなかなか湧かないかもしれませんが。工程や進捗をコントロールできるようになり業務が機能的に回るようになれば、心理的負荷も軽減され、自己肯定感や自己効力感も上がると考えています。事業者様のために尽力し、その頑張りを通して事業者様に満足していただく、喜んでいただく。ともに成長し、ひいては社会への貢献につながる、そんな仕事を会社としてやっていきたいと思っています。今回の学びと変化をより意義あるものとするため、さらなる展開をBottoKさんに相談しているところです。社員も会社もまだまだ成長段階です。引き続きBottoKさんには伴走者として、ともに歩んでいただけたら、と思っています。※掲載内容は取材当時のものです。