こんにちは株式会社BottoK インターン生の田中です。私は現在大学4年生の春休み中、つまり私の世代はまさに就職活動の真っ只中です。私自身、就活を通して100社以上の企業を調べ、自分の世界が広がりました。ただ、就活を始めて数ヶ月経った現在、知ることができた100社以上のうち記憶に残っているのはほんの数社です。どんな会社かというと、ズバリ「採用サイトが面白い会社」です。ユニークで印象に残る採用サイトは今後数ヶ月、数年先まで求職者の記憶に残ります。一方、面白みもなくコンセプトもわからない、ただ情報を載せただけの採用サイトはほとんど求職者の目に留まりません。そこで今回は、印象に残る採用サイトとは何か、どのような要素が必要なのかを事例を現役就活生の目線からご紹介します。印象に残る採用サイトの意義そもそも、なぜ採用サイトをより印象深いものにする必要があるのでしょうか?もうすでに現在の採用サイトで十分な数のエントリーや応募者の質が高い会社ではこれ以上採用サイトを変更する必要はないかもしれません。しかしながら、少しでも現在の採用に悩みがある皆様にとって、採用サイトの刷新は問題解決の糸口になる可能性があります。①他社との差別化ができる採用サイトから自社の特徴をしっかりと掴んでもらうことで、他社との差別化ができ、選んでもらいやすくなります。②ミスマッチを防ぐことができる採用サイトで自社が求める人材を示す、または求める人材が惹かれるデザインにすることで求職者と会社のミスマッチを防ぐ効果があります。③エントリーなど、コンバージョン達成の増加採用サイト内の導線をデザインすることで、サイト内の多くのページを閲覧してもらいコンバージョン達成へと導くことができます。印象に残る採用サイトの要素採用サイトには、会社情報、事業紹介、仕事内容など様々な情報が記載されています。どの会社も基本的には似た情報を載せているため、特に印象に残る採用サイトを作成するには何かしらで他社と差別化を図る必要があります。そこで、私が就活中に気がついた印象に残る採用サイトの3要素を紹介します。デザインキャッチコピー企画コンセプトがわかりやすいデザインやインパクトのあるキャッチコピー、面白く楽しいユニークな採用企画(インターンシップや説明会)はやはり求職者の記憶に残りやすくなります。今回は中でもデザインについて、詳しく紹介していきます。印象に残る採用サイトの前提前提として、採用の「ターゲット」が明確に定まっている必要があることに注意してください。どんな人材に来てもらいたいのかを明確に設定することで、ターゲットに魅力的に思ってもらえる採用サイトを作成できます。ターゲットが設定されていない場合は、ターゲット以外の人材からの応募を招き、ミスマッチが生じます。また、期待するターゲットからの応募が少なくなってしまうでしょう。どんな経験を持って、どんな価値観で、将来どんなキャリアを見据えている人材が良いのかをしっかりと定めてからサイトのデザインを考えると良いでしょう。印象に残る採用サイトの作り方〜デザイン編〜ここからはいよいよ印象に残るユニークで面白い採用サイトの特徴を実例を元に解説していきます。結論として、印象に残る採用サイトはただインパクトがあるだけでなく、「コンセプト」と「コンバージョン達成に導く仕掛け」が必要です。インパクトだけを追い求めても、「どんな人物像を求めているのかわからない」や「その他求職者が求める情報が見つけられない」といったケースではエントリーには繋がりません。ユニークさとわかりやすいコンセプト、導線、全てを兼ね揃えてこそユニークで面白い採用サイトとなります。「コンセプト」がわかりやすい例例① 株式会社大広 https://www.daiko.co.jp/ja/recruit/freshers/広告制作会社の株式会社大広は、「対話」をテーマに、キャンプ柄のイラストをクリックすることで次のページに飛ぶ仕組みの採用サイトになっています。スクロールしていくことで次々とコンテンツが表示されていきますが、以下のページにある通り、面接や会社説明会といった単語を使わずに独自の手法で採用を行なっており、採用における「対話」を重視していることがひと目みてわかる表示の仕方も工夫がなされています。例② 株式会社読売新聞本社 https://saiyou.yomiuri.co.jp/新聞社である株式会社読売新聞社の採用サイトは、縦読みと横読み、文字の大きさなどを事業同様新聞のような見せ方をしています。1ページで全てのページへのリンクが表示されているのは次のページへの導線もわかりやすく設計されていますね。例③ 株式会社講談社 https://recruit.kodansha.co.jp/2024/出版社である株式会社講談社は、事業内容に合わせ「物語」をテーマにした採用サイトになっています。また、制作しているアニメのキャラクターを用いた会社説明動画も作成することで、求職者にわかりやすく、また面白く会社について紹介しています。コンバージョン達成に導く仕掛けがある例例① ホーチキ株式会社 https://www.hochiki.co.jp/recruit/ホーチキ株式会社は火災報知器を作っている会社です。その事業を活かし、「いつもは押せないけれど押してみたい火災報知器のボタン」を採用トップページでクリックしてもらう仕組みとなっています。クリックすると詳しい採用情報を閲覧できます。自社の事業を活かし、思わずクリックして次のページまで見てしまう仕掛けが作られています。また、常に画面下に5つのメニューを表示しておくことで求職者が求める情報へ簡単にアクセスできる点も、細かな導線設計がなされています。例② 株式会社ニトムズ https://www.nitoms.jp/employment/digest/ホーチキ株式会社と同様に、自社の事業を活かした設計になっているのがこの株式会社ニトムズの採用サイトです。株式会社ニトムズは掃除道具であるコロコロを開発し、その他テープなどを作っている会社です。そこで採用サイトは、代表的な製品であるコロコロを下にスクロールしてもらうとキャッチコピーやその他情報が見えてくる仕組みになっています。ユニークで思わずスクロールしてしまう仕掛けがあることでその後の採用情報を求職者にしっかりとみてもらうことができます。また、この採用サイトはコロコロをスクロールした流れで縦にスクロールしていくと全ての採用サイトの情報が閲覧できます。クリック無しで全ての情報をみてもらえる仕組みは、エントリーへの導線となっています。例③ 東映株式会社 https://www.toei.co.jp/company/recruit/fresh/映画やテレビドラマの制作会社でお馴染みの東映株式会社は、縦横斜め、全てにスクロールして情報を見渡せるユニークな作りになっています。「会社を知る」「先輩を知る」「新卒座談会」などの文字をクリックすることで詳しい情報を閲覧できます。一見知りたい情報を得ることが難しい作りですが、配置や文字の大きさ、色使いで求職者が求める情報に辿り着きやすい仕組みになっています。思わず全方向にスクロールしたくなってしまう仕掛けでエントリーを誘います。例④ 株式会社ADKホールディングス https://recruit.adk.jp/広告代理店の株式会社ADKホールディングスの新卒採用向けの採用サイトは、最近の流行を取り入れた採用サイトになっています。流行のSNSを活用して採用情報を発信し、採用サイトでも常に右上にInstagramを開けるようなボタンを設置して動線を設計しています。また、エントリーボタンや他のコンテンツを大きく配置することで、見せたい情報を確実に見せられる作りになっています。株式会社ADKホールディングスは、中途採用向けの採用サイトは雰囲気が全く異なる採用サイトを用意しています。このように、学生がターゲットである新卒採用向けサイトと中途採用向けサイトではそれぞれのターゲットを魅了する別のデザインを用意することも必要でしょう。https://adk-career.jp/今回例に挙げた全ての採用サイトは、「インパクト」「コンセプト」「コンバージョン達成に導く仕掛け」の全てを兼ね揃えています。これらのサイトを参考に、一度自社の事業内容や理念から振り返り、採用ターゲット決定、そして「インパクト」「コンセプト」「コンバージョン達成に導く仕掛け」を兼ね揃えた採用サイトをデザインすると良いでしょう。ただし、今回は「印象に残る採用サイトの要素」に挙げたうち「デザイン」のみの特徴をご紹介しました。デザインが良くても、キャッチコピーやユニークな企画が無いと大きな効果はもたらされないでしょう。そこで次回は引き続き、印象に残る採用サイトの作り方のキャッチコピーについてご紹介します。ぜひご覧ください。【現役就活生が見つけた】印象に残る面白い採用サイトの特徴〜キャッチコピー編〜はこちら