2025年2月14日、佐嘉神社記念館にて「ゑびやが実現した売上12倍の挑戦」をテーマに、イベントを開催しました。イベントでは、三重県伊勢市で100年以上の歴史を持つ老舗飲食店「ゑびや」の代表・小田島春樹氏をSPEAKERにお迎えし、12年間で売上12倍を実現した脅威のデータ活用術などについてご講演いただきました。現地・オンラインあわせて50名以上が参加し、QRコードを活用したリアルタイムの質問募集など、双方向のコミュニケーションが活発に行われました。本記事では、イベント当日のダイジェスト版としてご紹介します。※令和7年4月より、「SAGA DXリーダーズ事業」が新たに再スタートいたします。来年度もご期待ください!三重県伊勢市の老舗飲食店が売上12倍で大変革!ゑびやの成功事例に学ぶデジタル活用術SPEAKER : 有限会社ゑびや 代表取締役社長 小田島 春樹1985年北海道生まれ。大学でマーケティングと会計を専攻し、卒業後は大手通信企業に入社。組織人事や営業企画を担当したのち、2012年に妻の実家が営む「ゑびや」に入社。店長、専務を経て有限会社ゑびやを継承し代表取締役社長に就任。2018年に株式会社EBILABを創業し、代表取締役CEOに就任。サービス業におけるデータ分析やテクノロジー活用の普及を目指し啓蒙や教育活動にも注力。2022年に地域課題の解決をテーマに三重大学地域イノベーション学研究科で博士号を取得。現在は三重大学地域イノベーション学会理事や公益社団法人日本ニュービジネス協議会連合会理事を務め、オープンイノベーション活動を推進。イベント当日の様子◾️テクノロジーを活用した、対話型講演会小田島氏の講演では、「ただ話を聞く」だけではなく、スクリーンに映し出されたQRコードを使って、参加者がリアルタイムにアンケートへ回答したり、質問を投稿したりする仕組みが導入されました。テクノロジーを知り尽くした小田島氏ならではの講演により、参加者の関心を引きつけ、活発な質疑応答が交わされる充実した90分となりました。◾️データ活用で進化する老舗食堂 〜ゑびやの再生ストーリー〜12年前のゑびやは、手切りの食券スタイル、日焼けした食品サンプルが店頭に並ぶなど、昔ながらの食堂でした。食材の発注やシフト管理、経理業務など、あらゆる業務が手作業で行われ、非効率な経営に限界を感じていました。そこで「利益を上げる」「経営を楽にする」を軸とした経営の効率化を最優先に、データを活用した業務改革に着手。食券・そろばん作業をExcelへ移行し、POSレジ導入で売上データを可視化。経理やシフト管理をクラウド化し、バックオフィス業務もアウトソーシングに移行しました。これらの改革により、ゑびやは 売上12倍 を達成し、従業員数を増やさずに効率的な経営を実現。さらに、新規事業の開発にも集中できる環境を整えました。テクノロジーを最大限に活用し、徹底したデータに基づく企業運営を推進することで、着実に利益の向上へとつなげてきたのです。イベントを終えて講演の最後には小田島氏から、「日々、挑戦と変革を続けています。みなさまもご参考にいただくことがあれば幸いです。」とのメッセージが送られ、イベントは盛況のうちに終了しました。データ活用やDX推進の成功事例として、課題克服のプロセス、特に従業員への浸透の秘策や、具体的なデジタル技術の活用方法など、大変関心の高い内容になったのではないでしょうか。本コミュニティでは、毎月のイベントに加え、より少人数での実践的な議論の場として分科会を立ち上げています。現在「事業承継」に関する分科会がスタートしていますが、さらに「生成AI」の分科会も予定しています。生成AIエンジニアを招き生成AIの活用アイデアをその場で検証し、実務に生かせる可能性を探る場となる予定です。初回は3月中旬にオンラインで実施予定です。ぜひ、次回のイベントや分科会にもご注目ください。コミュニティにご興味のある方は、専用ホームページで詳細をご覧ください!「SAGA DX リーダーズ」webサイト