10月31日(火)、SAGA CHIKAにて「第二回 | SAGA DX リーダーズ」を開催しました。今回は、株式会社経営参謀の新谷健司氏をお招きし、生成AIやITサービスを活用した業務改革の成功事例とそのポイントについて解説していただきました。この記事では講演内容の概要をお届けしています。コミュニティにご参加いただくことで、講演の全編をアーカイブ動画としてご覧いただけます。ご興味のある方は、ぜひコミュニティへの参加をご検討ください。『生成AIやITサービスを活用した業務改革事例100連発!』講師:株式会社経営参謀 代表取締役 新谷 健司仕事は東京、家族との生活拠点は静岡に置き、二つの地域で生活しています。ITエンジニアからデロイトトーマツグループに転職、経営コンサルタントとして中小企業やスタートアップの多くの方と関わってきました。2015年、株式会社経営参謀を設立。経営者向けの会員制BAR「参謀BAR」を運営し、DXや業務改善、組織改革などのテーマで情報発信を行っています。事業と並行して、2020年にお茶の製造販売企業の「株式会社クラフト・ティー」を設立。主にお茶の卸売業を展開しています。本日は、生成AIやITサービスを活用した事例をご紹介しつ、皆様には自社で応用できるアイデアを見つけていただければと思います。1. 生成AIの概要と活用事例生成AIは業務効率を劇的に改善するツールで、ChatGPTや画像生成、音楽生成など、コンテンツを生成してくれるAI技術です。生成AIの活用事例としては、作業時間の8割削減を実現し、Webコンテンツ制作の効率化を実現したWebメディア運営企業チャネルトークによる自動応答ECサイトでの24時間顧客対応を実現した化粧品メーカーキャラクターの下書きやコンセプト考案などの作業を生成AIに任せることで、コストと作業時間を従来の3分の1に削減可能としたゲーム会社などが挙げられます。生成AIの活用が様々な分野で広がる中、競争力を高めるには、機密情報の取り扱いや著作権に十分注意し、ガイドラインを活用して適切な対策を講じながら、いかに効果的に活用するかが鍵となります。2. DX推進事例三重県伊勢の参道にある食堂は、もともと受付で紙の食券を渡して注文を取っていたのですが、10年間かけて「世界一IT化された食堂」と称されるまでに進化しました。食券管理のデータ化から始まり、POS導入や来店予測システムにより、データに基づいた効率的な経営を実現し、顧客ニーズへの対応力を向上させました。別の事例として、すべての手続きパターンを洗い出し、独自開発したワークフローシステムを構築したことで、少数の社員で多くのクライアントを担当可能にした会計事務所があります。社内の会計士をエンジニアに育成し、自社開発力を高めた点が大きな成功のポイントとなっています。3. クラウドファンディングの活用、リスク軽減と事業の創出クラウドファンディングは、一般の人々からインターネットを通じて資金を調達できる仕組みです。「購入型」のクラウドファンディングは、リスクを抑えながら新規事業に挑戦できる点で注目されています。製品化前に情報をインターネット上で提示し、予約・支払いを受けるため、商品化・量産する前に試験的に市場の反応を見られるのが特徴です。横浜の金型工場では、下請け志向から脱却し独自商品を作るためにiPhone用のブンブン回せる「ヌンチャクケース」をクラウドファンディングで資金調達し、結果的に累計1億円以上の売上を達成しました。また、熊本県の「松下園」は若年層にアピールするためイルカ形ティーバッグを企画し、ヒット商品に成長。こうしたニッチ市場を狙った製品は、大企業に真似されにくいため、中小企業に向いています。クラウドファンディングは、資金調達や製品開発・販売にとどまらず、社員が新しい発想に挑戦する機会を提供し、企業の社風を変革する手段にもなり得ます。自発的にアイデアを出してくる社員がいた場合は、ぜひとも積極的に挑戦させてみてください。4. おわりに事例を聞いて、「これならできそう」「ぜひやってみたい」と感じるものは見つかりましたでしょうか?ITを活用して新たな商品やサービスを作るだけでなく、仕事の進め方や企業の風土を変え、結果としてお客様に選ばれる「儲かる会社」を目指すヒントが少しでも見つかったら嬉しく思います。コミュニティにご興味のある方は、専用ホームページで詳細をご覧ください!「SAGA DX リーダーズ」webサイト